Windowsには入れて試したくないので、仮想環境のLubuntu(32bit)に入れたかったが、64bitを落としてきても、アーキテクチャで警告が出されてインストールができない。
ソースを公開しているので、自分でコンパイルすることは出来るみたい。
仕方がないからやってみて、失敗したら諦めようとした。その経過と結果をブログにまとめることにしました。
結論からいうと、動きました。いや、動くようにしました。さらに、32bit用のバイナリパッケージを生成できるので、次回以降は楽。
では、辿って行きましょう。
1. まず、atomのGithubレポジトリの下の「Building」から「Linux」を選びます。
2. 書いてある必要条件をすべて入れましょう。以下のものを入れます。
- build-essential
- git
- libgnome-keyring-dev
- fakeroot
追加で以下も入れます(書いてないけど、入れないとコンパイルできない)
- nodejs
- npm
インストール方法は、おなじみのsudo apt-get install パッケージ名…
3. インストールが終わったら、まず、npm(Nodejs Package Manager)のバージョンをあげます。デフォルトでは、バージョン1.3.xxが入ってくるので、1.4.0以上にします。
- sudo npm update (npmコマンドで更新情報を取得し)
- sudo npm install npm -g (npmコマンドで自分自身を更新します、-gは結果だけ表示させるため)
4. 下準備が完了。gitコマンドでatomのソースをクローンします
- git clone https://github.com/atom/atom (atomフォルダが作成される)
- cd atom (atomフォルダにディレクトリを移ります)
ここで、自分は$HOMEに仮ディレクトリを作成してそこに上のコマンドを実行しました。どこで、クローンしても同じです。コンパイルしてしまったらあとは、要りません。※1
5. クローンしたレポジトリを更新します
- git fetch -p (リモートレポジトリから更新を取ってくる)
- git checkout $(git describe --tags `git rev-list --tags --max-count=1`)
2番目のコマンドは、git checkoutだけでいいような気がするんですよね。。。僕は、いろいろ出てきてとりあえず、重大なエラーじゃなさそうだからということで、素通りしました。
6. いよいよ、ビルドします
- sudo script/build
ワーキングディレクトリ(pwd)はatom/内でやります。後ほどそのディレクトリにいないと先に進みません。
このコマンドを実行することにより、$TMPDIRすなわち、/tmpにatom-build/Atomというディレクトリが作成されて、とにかくビルドで使ったファイルがたくさん作られます。
7. gruntを使って、atomとapmを/usr/local/binにインストールします
- sudo script/grunt install
もし、エラーが出たら、pwdを打ってscript/ではなく、atom/にいることを確認して下さい。gruntの構成ファイルがatom/にはあるようです。installのあとにインストール先のディレクトリをしていすることができるみたいです。
- sudo script/grunt install --install-dir インストールしたい先の絶対パス
8. インストールは終わったので、/usr/local/binにパスが通っていれば、実行はできます。※2
9. debのバイナリパッケージの作成
ビルドしたのはいいけど、毎回するのは時間かかるし、いやです。gruntのコマンドに、mkdebというコマンドがあり
- sudo script/grunt mkdeb
を実行すると、$TMPDIR/atom-build/に.debで終わるファイルが作成されます。これが、バイナリパッケージです。
実は、script/buildのあとは必要なく、9番を実行すると、/usr/local/binにインストールするのではなく、パッケージマネジャー経由でインストールをすることができるのです。
補足:
※1:
バージョンアップなどのアップデートはパッケージマネージャーはしてくれません。バージョンアップがあるかどうかを、クローンしたディレクトリで、git fetch -pをして最新版を取得し、再度ビルドする必要があります。
※2:
ターミナルでatomを実行すると、白い画面で、下のコンソールに赤くエラー見たいに見えるかもしれません。その状態に出くわしたら以下のように回避しましょう。
$HOMEディレクトリにディレクトリを移り、root権限になっている隠しフォルダ.atomを自分自身に所有権を変更します
- sudo chown user:user -R ~/.atom (-Rは再帰的にディレクトリに適用するという意味です)
また起動してみましょう、今度はちゃんと黒い背景のエディタが見えたと思います。
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